特別な日に訪れたい高級中華。老舗の味に舌鼓!銀座アスターで楽しむ極上ディナー!伝統とモダンが交差する晩餐
今回は少し贅沢をして、高級中華「銀座アスター」でディナーをしてきました。
銀座アスターは、日本における高級中国料理の草分け的存在として広く知られるレストランチェーンです。創業は1926年、東京・銀座にてスタートしました。当時の日本ではまだ一般的ではなかった本格的な中国料理を、洗練された雰囲気の中で提供したことが話題となり、その後、東京を中心に全国へと店舗を展開していきました。
銀座アスターの料理は、本場中国の伝統的な技法に深く学びながらも、日本の風土と文化に合わせて練り上げられたオリジナルレシピに基づいています。日本の四季や食材、日本人の嗜好に合わせて工夫を凝らし、繊細な調整を加えています。
インテリアにもこだわりがあり、店舗ごとに異なるデザインで設計されていますが、どこも落ち着いた高級感を大切にしており、非日常のひとときを楽しむことができます。一部の店舗には個室も用意されており、プライベート感を重視した食事にも最適です。
今回お伺いしたのは、新宿伊勢丹の7階にある「銀座アスター 伊勢丹新宿店」です。

店内に入ると、落ち着いた空間が広がっていて、落ち着いた雰囲気で食事ができることがわかります。
席について、メニューを見ます。
そして今回は以下のものを頼むことにしました。
しばらくすると料理が運ばれてきました。
伊勢丹特性アスター麺 2,750円

「伊勢丹特製アスター麺」は、老舗中国料理店である銀座アスターが、伊勢丹新宿店のレストラン(現在は本館7階の「銀座アスター 伊勢丹新宿店」)でのみ提供している、看板メニュー「アスター麺」のオリジナルバージョンです。
醤油ベースのスープに、肉や野菜などの具材を特製の餡(醤)でとろみをつけたものがたっぷりと乗っているのが特徴です。この餡に使われる「醤」は、伝統の味噌の味わいを基調としていますが、伊勢丹特製版では鹿児島黒豚など特選素材の旨味と相まって、奥深い味わいを生み出しています。オイスターソース系のコクや、わずかなピリ辛さを感じる、複雑で深みのある味付けが特徴です。
具は、黒豚の他に、海老、青梗菜、まこもだけ、しいたけ、白菜、筍、えのきなど、野菜や海鮮類が非常に具だくさんな一杯です。特に、コリッとした食感が魅力のきくらげが加えられていることも特徴の一つとされており、食べ進めるごとに様々な素材それぞれの旨みが感じられます。
トウガラシは別皿にすることができたので、別皿でお願いしました。
スープの味も複数の素材が複雑に絡み合って美味しい!また餡がトロっとしていてそれがまた美味しさを増しています。
この麺がたくさんの具材と餡のスープと見事に絡み合って見事な美味しさとなっています。
さすが老舗中華料理屋さんの名物料理です。計算しつくされたとっても美味しい麺料理でした!
つづいて海の幸の焼きそばです。
海の幸の焼きそば 3,190円

銀座アスターの「海の幸の焼きそば」(海鮮炒麺)は、創業以来の伝統と、上質な素材へのこだわりが凝縮された、同店を代表する人気の麺料理の一つです。店舗によっては「五目焼きそば」と並ぶ、あるいはそれ以上に人気を集める定番メニューとして知られているようです。
麺の調理法は「焼き麺」(多めの油で炒め焼きにしたソフトな食感)または「揚げ麺」(パリパリに揚げた食感)の二通りから選べるました。特に、よく焼き上げた麺は、焦げた部分は香ばしくバリッとした食感、あんかけに絡んでやわらかくなった部分はしっとりとした食感と、一度に二つの食感を楽しめる魅力があります。今回は焼き麺でお願いしました。パリッとしたところとやわらかいところの両方が楽しめ、とっても美味しい麺でした。
そして「海の幸の焼きそば」の主役は、その名の通り、海鮮を贅沢に使用した餡です。
海老、イカ、カニなどの新鮮で質の良い海鮮をゴロゴロと使い、さらに、筍、きくらげ、ネギなどの季節の野菜が加わり、非常に具だくさんで彩り豊かです。
餡の味付けは、基本的に塩味をベースとしています。このあっさりとした塩味が、海鮮の持つ本来の旨味を最大限に引き立てる役割を果たしています。甘みや過剰な味付けを抑え、すっきりとした旨味の中に、力強さも兼ね備えた端正な味わいが特徴です。海鮮のダシがすごくきいている濃厚あんかけでとっても美味しかったです!
銀座アスターの「海の幸の焼きそば」は、高級中国料理店ならではの上質な素材と、長年の伝統に培われた繊細な調理技術が融合した、一品となっています。
黒豚ロースの酢豚 3,080円

銀座アスターの「黒豚ロースの酢豚」は、同店の数ある名菜の中でも、特に長きにわたって顧客に愛され続けている名物料理・ベストセラー商品です。一般的な酢豚のイメージを覆す、上質な素材と独自の甘酢餡へのこだわりが光る逸品です。
この酢豚の最大の特長は、豚肉に鹿児島産などの上質な黒豚のロース肉を使用している点です。
黒豚(鹿児島県産など)のロース部位を用いることで、適度な脂身と肉質のしっとり感を兼ね備えた肉の食感が期待されます。黒豚ロース肉を食べ応えのある角切りにカットし使用することで、肉の持つ本来の旨味と、脂身の甘みを最大限に引き出しています。
外はカリッと香ばしく、中は驚くほどジューシーでやわらかい食感に仕上がっています。
銀座アスターの酢豚の美味しさを決定づけるのが、創業以来受け継がれるオリジナルの餡です。
聞いてみたところ、餡で使っている酢を黒酢に変えられたので、黒酢にしてもらいました。
というのも卓上の黒酢がとっても美味しかったからです!
その黒酢で作られた餡は、深みある酸味とコクが、肉や野菜の旨みと調和していて美味しい!
黒酢特有のまろやかでコクのある酸味を持たせつつ、甘さやうま味も調整されたタレとなっています。単なる強い酸味ではなく、芳醇さとコクのある酸味が主張する味わいになっていますね。
すっきりとした上品な甘さと、ほどよい酸味が感じられる、大人が満足できる深みのある味わいになっていて、この甘酢餡が、黒豚ロースの上質な旨味を際立たせています。
揚げたての肉と野菜にしっかりと絡むように、伝統的な手法でとろみがつけられており、最後まで素材と餡の一体感が保たれます。
この酢豚には、肉だけでなく、彩りと食感を加える野菜にも工夫が見られます。
ピーマン、玉ねぎ、筍、パプリカ、干し椎茸など、伝統的な中国料理の具材が使われます。
野菜と餡の相性もバッチリ!
なんとも完成度の高い酢豚になっています。
特に豚肉の調理方法に脱帽。
外はカリッと中はジューシーで本当に美味しい食感です。
ソースも黒酢にして正解です。
テーブルにおいてある黒酢自体が本当に美味しく、まろやかで飲めるレベルの黒酢でした!
この酢豚、オススメです。
裏技の黒酢に変えるのもおすすめですよ!
続いて炒飯です。
炒飯 2,530円
銀座アスターの炒飯の基本は、「パラパラで、具材の旨味が一体となった」完成度の高さにあります。
プロの技術により、一粒一粒が油でコーティングされ、卵や具材としっかりと絡み合いながらも、ご飯同士がくっつかないパラパラの食感を実現しています。
銀座アスターの炒飯は、その価格帯からもわかるように、一般的な大衆中華のそれとは一線を画しています。丁寧に選ばれた食材と、創業以来磨かれてきた火入れの技術によって、ご飯粒と具材の旨みが完璧に一体化した「料理としての炒飯」を提供しています。
銀座アスターの炒飯は、高級中華料理店としての品格を保ちつつ、炒飯という“親しみやすい中華の定番”を洗練された形で体現している一皿といえるでしょう。価格帯も専門中華店に比べて高めではありますが、それは素材選定、調理技術、提供品質、店の雰囲気・ブランド価値などを反映したものです。
味付けはさっぱりしていましたが、これは本来の食材の素材の味を生かすためにあえて上品な味付けにしているのだと思います。
レベルの高さを感じる一品でした。
総評
店舗のインテリアも落ち着きがあり、接客も丁寧で、高級感がありながらも過度に格式張らず、誰もが安心して利用できる雰囲気が整っています。創業から100年近く経った今もなお、「安心・安全・誠実」を基に、伝統と革新を融合させた中華料理を提供し続けている銀座アスターは、日本の中華料理文化における象徴的な存在であると言えるでしょう。
ちょっとお値段がリーズナブルとはいえない価格帯ですが、その分使っている素材や技術は超一品。ハイレベルな中華料理を食べることができます!
銀座アスターは、ちょっと贅沢したいときなどにオススメの中華料理屋さんです!
お店の情報
- 【店名】
- 銀座アスター 伊勢丹新宿店
- 【営業時間】
-
11:00 – 22:00
L.O. 21:00 - 【定休日】
- 年始(伊勢丹百貨店新宿店に準じる)
- 【住所】
- 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 7F
- 【電話番号】
- 03-3352-0975
- 【予約可否】
- 予約可
- 【交通手段・アクセス】
-
東京メトロ丸の内線/副都心線/都営新宿線
新宿三丁目駅 徒歩1分
JR新宿駅東口 徒歩5分
新宿三丁目駅から96m
伊勢丹新宿店 7F








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